p_岩出雅之
スポーツ医科学センター 教授
岩出雅之

和歌山県で生まれ、日本体育大学を卒業する。大学時代はラグビー部に所属し、キャプテンを任される。昭和53年、大学ラグビー選手権で悲願の優勝を果たす。卒業後は滋賀県公立学校教員や高校ラグビー日本代表監督を経験したのち、平成8年に帝京大学ラグビー部監督として活動を始める。平成21年には、同部創部40年の歴史で初めての全国大学ラグビー選手権大会優勝に導く。それ以来、全国大学選手権史上初の快挙である7連覇を達成している。平成27年2月に行われた日本ラグビー選手権大会でトップリーグチームであるNECに勝利し、チーム全体の目標である「打倒トップリーグ」を叶える。著書に「信じて根を張れ!楕円のボールは信じる奴の前に落ちてくる(小学館)」「負けない作法(集英社)」が挙げられる。

子供の頃から高校卒業まで、いたって普通の人生を過ごしていました。
高校卒業を間近に控えても自分の未来が描けませんでした。そんな時に、身近にいた指導者に憧れを抱き、教師を目指すことになりました。

選手を笑顔にできる指導

初めて優勝した試合は、1点差、ラスト1分、自陣ゴール前ピンチでさえも楽しむことができました。優勝という結果を残せたこともそうですが、選手一人一人を信じて勝利を確認できるようになったという点でも大きなものを得られたと思っています。自分の思うようにいかない試合を観て僕がイライラしたところで、選手が力を発揮できるかといったらそうではありません。試合当日までどれだけ準備できたかで決まります。当日は、選手を信じて任せるだけだと悟ることができるようになりました。
私が理想とする指導とは、選手たちが感動できる。しっかりと考えさせることができる。そして全員が笑顔でいられるような指導です。そのような指導をすることで、選手やスタッフ、私自身の未来を開くことができるはずです。そのためにも、今を一つ一つ大切に積み上げていきます。

人生は、すべて予想通りというわけにはいきません。予測不可能なことが次から次へと起こります。時には厳しいこともありますが、その中に楽しみも見つけられるはずです。いつ何を始めて、その目的は何なのか。そして、その目的を達成するうえで、「今」はどのあたりにいるのかを意識してください。自分が掲げた目標や志を消さず、地道にコツコツと努力してください。